| No.056 派遣社員の設定 |
| 概要 |
・最近は、派遣社員が増加してきている。
・派遣社員にパソコンを利用させる場合は、正社員と同じ権限を与えてはいけない。
・権限の大きさ、責任の重さ、報酬が比例していないと問題が発生しやすいので注意すること。
・機密情報や個人情報は信頼できる社員に取り扱わせること。
(2005/06/05)
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| ドメインにログオンする初めての派遣社員 |
最近は派遣社員として働く人が増えてきています。私のイメージだと、派遣社員と言えばパンチャーさんだったのに、今では正社員と同じような仕事をする人が多くなってきています。
バブル崩壊以降、どこの企業でも懸命に人を減らしてきたはずなので、ここへ来て、ちょっと景気が良くなり始めたぐらいでは正社員として採用するのが怖いのでしょう。そこで派遣社員の活躍の場が広がってきているのだと思います。現在は、派遣社員という存在がなければ、世の中が成立しないぐらいになっています。
私が勤務している会社でも、多くの派遣社員の方々に働いて頂いています。当然、派遣社員の方々にもパソコンを使ってもらっていますが、ローカルログオン、つまり、サーバに接続しない状態で利用してもらっていました。(もちろん、利用権限は「制限ユーザ」です。)しかし、今回、どうしてもドメインにログオン、つまり、正社員と同じようにサーバに常時接続して使ってもらわねばならない事情ができてしまいました。
また、派遣社員の契約を行っている人事部門に確認したところ、今後も派遣社員でドメインにログオンしてパソコンを使ってもらう人は増加する予定とのことでした。そこで、良い機会なので対策を考えることにしました。
利用部門からは、同じような仕事をするのだから正社員と同じ権限を付けて欲しいという依頼がありました。しかし、信頼性の面から考えて止めました。どんな会社でも新入社員を信頼して機密情報や個人情報を扱わせることはないと思います。同様に派遣社員も契約書だけを信頼する事なんてできません。(建前上、派遣社員は人物を選べませんから。)そこで、利用部門の方々と相談して、次のような設定をしました。
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| 派遣社員の権限設定 |
まず、「派遣」というドメインのグループを作成してプライマリグループに設定し、「Domain Users」という標準的に付く権限を消去しました。私が勤務している会社の場合、「Domain Users」なら○○ができるという設定をいろいろな部分で利用しているからです。基本的な設定など、どうしても必要となる所には「派遣」グループを付与し、派遣社員のユーザIDには、業務上必要となる最低限のグループだけを付与しました。
次に、利用部門に設置してある特定のパソコンだけしか利用できないように、ログオン先コンピュータの制限をかけました。(正社員はドメイン内の全てのコンピュータを利用できるようにしてます。)
最後に、派遣社員が利用するサーバの共有フォルダに置かれている機密情報や個人情報など(万一流出すると大変なことになるファイル)を、派遣社員が閲覧できない場所に移動してもらいました。その上で、今後も派遣社員が利用可能な共有フォルダに、機密情報や個人情報を置かないという書類を利用部門の責任者から情報システム部門に提出してもらいました。
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| 権限の大きさ、責任の重さ、報酬 |
このように、派遣社員の方々に対して正社員と異なる設定を行うということに関して、「派遣社員を軽んじている」とか「余計な手間」とか「利用部門に従えば」とか色々な意見を言われました。それでも、私は派遣社員と正社員は同じではダメだと思っています。
企業側から見て派遣社員を雇う理由は、安いお金で都合良く働いてもらえるからなのです。その上、責任まで負わされたら、あまりにもかわいそうです。今回の設定を行うことで、万一、機密情報や個人情報などが流出して問題が発生しても、派遣社員の責任にはなりません。情報システム部門と利用部門の責任者が責任を負うのです。権限の大きさ、責任の重さ、そして報酬は比例すべきだと思います。
...と言っても、最近は企業の不祥事が多すぎて「責任を取らない責任者」が増えたという感じがしますけどね。(苦笑)
もし、機密情報や個人情報の取り扱いに対して、派遣社員が責任を負わなければならないような状態であれば、双方とも速やかに見直しすることをお奨めします。派遣を受ける企業側であれば、信頼できる正社員をその業務に割り当てるべきですし、派遣する企業側であれば、業務内容や契約内容を変更すべきです。
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