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No.076 情報システム部門の人数
概要
・情報システム部門という組織に、どれくらいの従業員を割り当てるべきなのか考えてみた。
・社員数が100名以下なら、1〜2名を他の業務と兼務で割り当てるのが現実的。
・業種や外部業者への委託割合にもよるが、従業員数の1%が最低数だと考える。
・情報システム部門の人数を確認すれば、外部へ発注する仕事があるかどうかが判るはず。
(2006/04/02)

情報システム部門の適正人員は?
 私が情報システム部門に勤務し始めてから12年が経過しました。昔は大型コンピュータをお守りする部門だったのですが、今では情報システム部門の役割も大きく変化して、パソコンやネットワークの管理、および、その上で稼働するアプリケーションの企画、開発、保守などが主な役割となってきました。

 情報システム部門の役割は昔に比べて大きく変化したと思いますが、それに関わる人数の割合というものはどうかと言えば、増員した企業もあると思いますし、減員した企業もあると思います。そう言えば、思い出してみると、情報システム部門にどれくらいの従業員を割り当てるべきかという話は、あまり聞いたことがないことに気が付きました。

 そこで、今回は情報システム部門という組織に、どれくらいの従業員を割り当てるべきなのかを考えてみました。ただし、業種や企業ごとの情報システム部門の役割の違いがありますので、参考程度に読んで頂ければと思います。

最低でも100人に1人の割合
 まず、情報システム部門という専門担当者は、小規模企業には不要でしょう。情報システムの規模が小さかったり、パソコンやサーバの台数が少なければ、専門家が面倒を見る必要もないと思います。どこか信頼の置けるメーカや業者さんに業務を外注するか、誰かが他の業務と兼務するのが現実的でしょう。

 私の経験ですが、パソコンが100台もあれば、つまり、一人にパソコン1台と仮定して従業員が100人以上の規模の会社になってくれば、専任の担当者が1〜2名は必要になると思います。

 次に、自分自身の状況を考えてみます。現在、私が勤務している会社の情報システム部門の人数は、部長以下約20名です。従業員数は3000名以上。情報システム部門の仕事は、ほぼ全て社内で対応しており、外部業者にアウトソーシングすることは、一部業務を除いて行っていません。人事異動や人員削減が激しく行われているため専門家が少なく、私を含めてほんの数人の専門家に支えられている状態です。

 現在の情報システム部門としての仕事は、かなり厳しい状況です。時間的な余裕がなくて、教育もできませんし、利用部門からの問い合わせに対して十分に対応できているとは言い難いです。通常業務に加え、ERPの導入や大規模なネットワークの更新を行っているからとは言え、もし大規模なシステム障害が発生したら、たぶん対応しきれないでしょう。

 最後に、私が勤務している会社の同業他社と比較してみます。詳しいことは書けませんが、業界として比較した資料を見てみますと、私が勤務している会社は、同業他社と比較して全従業員に対する情報システム部門の従業員数の割合がかなり低いということが判りました。同業他社の数字を見ると、従業員数の約1%以上の人員を割り当てている所が多かったです。

 以上からまとめると、

 ・従業員100人以下の会社なら他の業務と兼務で1〜2名程度。
 ・従業員100人以上の会社なら、全従業員数の1%以上。

 となります。結構いい線いってる数字だと思うのですが、いかがでしょうか?

 あまり、情報システム部門にかかる費用や人数を削減しすぎると痛い目に遭うと思います。東証のように問題が発生してから情報システム部門を強化しても遅いですからね。経営者の皆様、ご注意下さい。

外部へ向かう仕事量
 この数字から、外部へ向かう仕事量、つまり、アウトソーシングされる量が計算できます。

 例えば、従業員が1000人の会社で情報システム部員が20人いるなら、アウトソーシングなんて必要ないと思います。(状況によっては必要な企業もあるとは思いますが。)でも、同じ規模の会社で情報システム部員が5人なら、最低でも5人分は外部の力を頼るしかないでしょう。5人分なら一人年間約1000万円として年5000万円の費用が必要になるでしょう。

 私が勤務している会社も、なんとか少ない人員でも仕事が回るように、情報システム部門の業務について様々な効率化を行っています。しかし、それでも通常業務をこなすのが精一杯ですし、新規の開発業務すら困難になりつつあります。将来的には、これまでアウトソーシングしていなかった業務についても、外部の力を頼るしかないのかなと思っています。

 参考ですが、アウトソーシングについての私の考え方については、過去の文章を読んでください。

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