| No.095 中小企業の社内SEとは |
| 概要 |
・最近になって、中小企業の社内SEに必要な能力が判ってきた。
・情報システムに関する幅広い知識、行動力、調整力、実行力、そして、強い意志が必要。
・プログラミング能力、システム設計能力、大型コンピュータの知識などは不要。
・中小企業にも社内SEが必要な時代になってきている。
(2007/02/18)
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| 中小企業と大企業 |
現在、私が勤務している会社は、一般的な定義では中小企業に分類されます。前に勤務していた会社は、超大企業でした。「社内SE」という立場は同じでも、中小企業と大企業では、必要となる能力には大きな違いがあることが判ってきましたので、今回は、この点について書きたいと思います。
大企業の社内SEだと、定められた仕事をきっちりこなす能力が第一だと思います。大型コンピュータの保守を間違いなく行う能力、定められたときに定められた処理を行い、帳票を出力してエラーチェックする能力、制度変更のためプログラムを正確にミスなく修正する能力、こういう部下をしっかりと管理して、年度計画通りに予算を実行する能力...こういう方々が、大企業の社内SEだと有能だと言われると思います。
ところが、中小企業の社内SEの場合はちょっと違うのです。
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| 必要な力、不要な力 |
まず第一に、情報システムに関する幅広い知識が絶対条件です。ホストコンピュータだけはメーカの人間以上です。ネットワークだけはスペシャリストです。サーバ管理だけはプロです。プログラミングだけは天才です...こんなことでは、中小企業の社内SEにはなれません。
圧倒的に人手不足なのです。一人で何でもやらなければ仕事は終わりません。でも、神様ではなく人間ですから、「広く深く」業務を行う事なんてできません。中小企業の社内SEの基本は、「広く浅く」です。深さの部分は、自分でも実行できる部分は自分でやり、どうしても無理な部分はメーカの皆さんにお金を払って協力してもらいましょう。
多分、日経コンピュータを読んで、書いてあることが理解できる程度の知識で十分だと思います。中小企業の場合、情報化に関しては、経営者から直接意見を求められることが多いので、はっきりと意見を言えるように日頃から幅広い内容について勉強しなければダメです。
余談ですが、個人的には、広く浅く知識を身につける方が、狭く深く知識を身につけるよりも簡単だと思います。つまり、ゼネラリストになる方がスペシャリストになるよりも簡単だと思います。
次に、行動力、調整力、実行力などが必要になります。中小企業には課題が山ほどあります。その課題に対して情報技術の力を使って、どんどん解決していかないと、家に帰れません。自分で課題を分析して、自分で稟議を作り、自分で社内外との調整を行い、自分でメーカをコントロールして、自分でスケジュールを作り、自分で仕事を完遂することが求められます。
最後に、やはり強い意志が必要です。中小企業を大企業にするんだという意志。大企業になるための課題を情報化により解決するんだという意志。それを自ら作り上げるんだという意志。様々な局面で強い意志が試されると思います。
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| 時代の変化 |
なんとなくITが得意だから、中小企業の社内SEでもやってみようかな...なんて考えて転職するのは止めた方が良いと思います。(私も少し中小企業の社内SEなら簡単かなという気持ちがあったのは事実です。)
社内SEは大企業の方が圧倒的に楽です。でも、やりがいや、企業の将来性を考えると、中小企業の社内SEも面白いと思います。
社内SEに限った話ではありませんが、想像以上に中小企業は大変です。景気回復なんて感じられないですね。それでも、中小企業にも社内SEが必要なのは事実です。どんな規模の企業でも、コンピュータを使わないで仕事ができる時代ではないですから。そのために、ITコーディネーターなんて難しい名前の職業が必要になってくるのでしょうね。
将来は、私も現在の経験を生かして、中小企業向けのITコーディネーターになろうかな...なんて考えています。どうなることやら。
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