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No.120 技術情報公開に期待したい事
概要
・マイクロソフト社が技術情報を無償で公開することになったらしい。
・Wineプロジェクトの進展とオープンオフィスの互換性の向上に期待したい。
・同じソフトウェアでも競争が存在する分野としない分野で違いは明確。
・これを機会に、リナックスはウィンドウズの本当の競争相手になって欲しい。
(2008/02/24)

情報公開
 先日、マイクロソフト社がウィンドウズやオフィスの技術情報を無償で公開するというニュースを読み、大変驚きました。これまでは、機密情報として一般には公開されなかったのですが、大きな方針転換です。ただし、プログラムのソースまでは公開されないとのこと。ウィンドウズやオフィスの全貌が完全に明らかになるわけではありません。

 なぜ方針転換せざるを得なくなったのかというと、マイクロソフト社のソフトウェアの市場占有率が高すぎることやブラウザやメディアプレーヤを抱き合わせ販売している事について、EUの独占禁止法に違反していると是正命令を受けたからです。

 技術情報を公開するだけでは、抱き合わせ販売の問題について解決されるわけではありませんが、独占により過大な利益を上げているという批判をかわそうとしているようです。はっきり言って、戦略としては姑息です。

期待したい事2つ
 今回、マイクロソフト社から提供される技術情報は、全てが公開されるわけではありません。でも、大きな一歩だと思います。巨大な利権を独占して莫大な利益を上げてきたという構図は、どこかで見たような気もしますが、これで少しは変化が生まれて欲しいと期待しています。

 本当は「安価で高速かつ安全性の高いビジネス向けウィンドウズ互換OS」が発売されるのが理想なのですが、これはさすがに難しいと考えます。でも、次の2点については期待できると思います。

 まず第一に、リナックスを応援している私としては、Wineプロジェクトの進展に期待しています。ウィンドウズで動作するプログラムが何の変更もなくリナックス上で動作したら素晴らしいことだと思います。現状は完璧にはほど遠い状態ですが、技術情報の公開で進展して欲しいです。

 例えば、3Dを多用しているゲームとかは動かなくてもいいので、2次元CADとか名簿管理ソフトとかホームページ作成ツールとかウィルスチェックソフトとか、ビジネスで必要となるソフトウェアがリナックス上でエミュレータを介さず動作したら素晴らしいと思います。

 第二に、オープンオフィスの互換性向上です。特にエクセルのマクロとデータベースソフトのアクセス。この部分の互換性が向上すれば、誰も高価なマイクロソフト社製のオフィスソフトを購入しなくなるでしょう。

 すると、ビジネス用途のパソコンの価格は極端に下がると思います。確実に10万円以下になると思いますので、パソコンを経費で購入できるようになります。そうなれば、中小企業であっても社員一人にパソコン一台という環境にすることも難しいことではないと思います。

競争なくして成長なし
 マイクロソフト社の独占によりOSやブラウザが統一されて便利になった点は否定できませんが、ソフトウェアの価格の高騰し、さらに不要な機能の増加や動作速度の低下など、競争が無くなったことでソフトウェアとしての成長速度が弱くなったと思います。

 もはやパソコンに搭載されるOSのほとんどがウィンドウズです。リナックスもマックOSもOS/2も対抗できませんでした。同様にオフィスソフトもほとんどがマイクロソフト社製。ロータスもジャストシステムもオープンオフィスも対抗できませんでした。

 それに比べて、データベースソフトではオラクル社が対抗勢力となりERPの分野に進出するまで成長しています。グループウェアの分野でも様々な企業から様々な製品が販売されて多様な選択肢が存在しています。

 同じソフトウェアでも正しい競争が存在する分野と存在しない分野で違いは明確です。やっぱり競争は必要だと感じました。競争なくして成長なしですね。

 これを機会に、リナックスはウィンドウズの本当の競争相手になって欲しいです。私は2002年頃から期待してるのですが、もう5年以上も経過してしまったんですね。頑張って欲しいです。

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